BIOTOPEの佐宗さんの本、序章の「すべては余白のデザインしだい」という見出しを見て、半年前に購入。これまでの ①カイゼン思考 ②戦略思考 ③デザイン思考 に加えて、④ビジョン思考、VUCAの時代は何事も曖昧、「妄想」が大事ですよ、というもの。ちょっと私の日々と絡めて考えてみました。

ざっくり言うと製造業がカイゼン思考、MBAコンサル的経営学が戦略思考、それからデザイン思考(よりIssue-Driven)、ビジョン思考への流れ。私は日々色んな方とマンツーマンでお話する機会が多く、ご自身でこれまでのハイライトとこれからの人生を語ってもらうと、経歴(業界・職種・ポジション)に加え、より如実に今までどこの領域の方で、これからどこの領域にいきたいのかが、使う言葉の端々からよく分かる。

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そして、そこに紐づくモチベーションの源泉や、達成したい・成したい状態、ある種「仕事のロマン的なもの」も伝わってくる。時代や年齢にもよるが、製造業のモチベーションは組織内での出世、戦略の荒野はあいつより勝ちたい・モテたいなど意外と妄想的でもあったり。もちろん個人的にその方が大切にしているモノサシに寄り添うようにしている。そしてハタと終わりなきゲームに気づいた目的の難民がこの数年、デザイン思考に流れている、のですがしかし。クリエイティブ人材とコラボできる一部の人材を除き、THE左脳人材は限界を感じ、KPIの世界に戻らざるを得なかったりする。この辺り、思い当たって胸が痛い方はぜひぜひこの本を読んでほしいです(笑)

佐宗さんは、その内面の迷子の人たちが目指したら良い第4の世界として「人生芸術の山脈」を挙げている。道なき道をそれぞれ自由に周りを気にせず没頭し生き生きと登る人生・組織。でもその山はとても険しい。このイラストの上半分はその4つの現実世界であるが、真ん中に大きな穴があり、目に見えないビジョンのアトリエ/地下世界(妄想・知覚・組替・表現)が広がっている。

この本では言及されていないが、何より、人生の中で大きくはあれど「仕事」は一部、実際は家庭の問題や健康面など、色んな出来事がある。最近では災害など社会環境も大きく変化している。長い人生、同じ人でも「仕事のロマン的なもの」は本人も思っても見ないところで、移ろっていくものだと思う。毎日毎日、その移ろいに向き合っている私は、この地下世界でのフラットな話し相手のような存在でありたいなぁとこの本を読んで改めて思ったり。

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私はこの序章「直感と論理」をめぐる世界の地図、が一番面白かった。本の構成はそのビジョンのアトリエ(地下世界)について
1:最も人間らしく考える -Think Humanly
2:すべては「妄想」からはじまる -Drive Your Vision
3:世界を複雑なまま「知覚」せよ -Input As It Is
4:凡庸さを克服する「組替」の技法 -Jump Over Yourself
5:「表現」しなきゃ思考じゃない! -Output First
おわりに:夢が無形資産を動かす時代 -Business,Education,and Life

「余白づくり」は上記すべての起点になり、妄想(内省)、知覚(触発)、組替(飛躍)、表現(展示)のための、空間的・時間的余白は個人の人生でも組織でも社会でも、それぞれのキャンパスとして必要だということ。「元々左脳」という佐宗さんらしく左脳的な展開でその手法が書かれていく。
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読み終えてみて、私はやっぱり右脳が強いと再認識。私は割と子どものころから、「これ面白い、アレ面白い」という余白創出の毎日で「○○法」「○○テク」とかに食指が動かず、よく言うとまっすぐなVision-Drivenタイプ、悪く言うと不器用で非効率、そしてあまり社会貢献とか大きな大志とかIssue-Driven型で考えたことがなく、、、時代が追いついてきた?!とポジティブに解釈をしてみたり。でもお仕事で会う方は圧倒的にTHE左脳が多いので、私ももう少し左脳を磨いてバランスを取りたいと思いますw

この本どんなタイプの方が読んでも気づきがあると思います。特に左脳の人には目から鱗かもだけど、左脳の人に読みやすい本ですw ぜひ読んでみてください。 妄想仲間の皆さんは今後も宜しくお願いしま〜す!!

(画像は本のp13、p57よりお借りしました)