自分でも多重人格と思うくらい、会う人によって話題も雰囲気も使う言葉も話すスピードも服装も食べるご飯も多分違う。地域に住む身にしては産学官民、男女ともに接する方々の振れ幅がかなり広い方だと思う。様々な方と1対1でじっくりお話を重ねる毎日は、刺激的でもあり、また多重人格でないと混乱するほどかけ離れた世界、価値観で生きている人たちとの時間でもある。そしてどれも正解だから、面白いの。

まずは年齢。やっぱりモノサシが違いすぎる。段々ボーダレスではあるけれど、50~60代はそうでない方も多い。単に生い立ちやキャリアの理解ではなく、時代背景と家族環境、年を重ねた故の複雑な情緒やプライドに共感することは結構難しくて、精一杯聴く。でもあまりにモノサシが時代遅れに私から見える場合は、勇気を持って話してみる。(なんてことは実際はなかなかできない)逆に今の20代からは私も違うモノサシなので、「若い世代に伝えたい」みたいな気持ちは私にはあまりない。寧ろ未来のモノサシを私に教えて欲しいし、聴くのも楽しい。

それから地域。大都市、地方都市、農村部など生まれた場所と家庭環境が作用する価値観はその人のOS基盤となる。一つの地域に根を下ろして生きる人、国も関係なく地球規模で生きる人、それぞれの持つコミュニテイやネットワーク、リソースも違う。最近は地域からネットワークが世界に広がっている人、逆に東京から出られない小さい世界の人もいて、クロスしているのも面白い。

そして業界。BtoBの堅め業界企業の経営層も働く側も、トレンドに疎くライフスタイルや働き方の変化からは最も遠い傾向がある。特に経営層は私のような年齢の女性とビジネストークすることは殆どないであろう重厚な応接室で、今までの歴史の重みを感じつつ新旧の価値観の静かなコミュニケーションで対峙してみる。でも工場見学は大好きで喜んでする、今までどれだけさせてもらったかな。

昔、就労支援の仕事していた時期がある。学生でうまく社会に出れない人、また中高年層の介護職への職種転換支援なども。働くこと生きること自体が大変な人もいるし、長い人生色々あるし、ずっとエリート街道で悩みなき人もいる。そして多くの人は自分と似たような人の価値観の中で生きている、だけと世の中には色んな生き方がある。

他にも切り口は様々で。その会う人会う企業によって、いくつものヒントから価値観とモノサシをできるだけイメージしながら1対1での時間を迎える。価値観の結束点に居るような立場とも思う。そして、良い意味でそのステレオタイプなイメージを裏切られたとき、そこに私は感動するし、そこからイノベーションが生まれると思っている。(unconscious biasの嬉しい敗北)

ちなみに私自身はどういう人かはよくわからなくなる。
よくわからなくて、迷子(笑)